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ギリアド・サイエンシズの株価が2014年末に暴落した理由

日本円の1千の札

ギリアド・サイエンシズは、アメリカのカリフォルニア州に本社を構え、医薬品の開発を行っている企業です。
設立は1987(昭和62)年で、設立当初から肝炎ウイルスやインフルエンザウイルス、HIVなどの感染症の治療薬の開発を中心として事業を展開しています。

ギリアド・サイエンシズの株価はここ数年は右肩上がりに推移していましたが、2014(平成26)年12月に株価が突如10%以上暴落しました。
株価暴落の原因は、アメリカで最大のPBM(薬剤給付管理)会社であるエクスプレス・スクリプツが保険給付の対象とするC型肝炎治療薬に、ギリアド・サイエンシズのライバル企業であるアッヴィが開発した「ヴィキラ・パック」のみを指定したことです。
ギリアド・サイエンシズは自社が開発した治療薬である「ソバルディ」と「ハーボニ」が保険給付対象となることを望んでいましたが、実現しなかった形になります。

ギリアド・サイエンシズは、2013(平成25)年にソバルディを発売しましたが、これはアメリカ国内の新薬の販売記録をつくるほどの大ヒット商品となりました。
ハーボニは、このソバルディの改良版に位置づけられており、新たな有効成分を加え、1日1回の服用を続けることで肝炎を治療できるようになっています。
しかし、慢性C型肝炎治療薬は価格の高さがネックとなっており、医薬品メーカーは健康保険業者から価格の引き下げを求められていました。
この求めに対し、アッヴィはギリアド・サイエンシズに先んじてヴィキラ・パックの値下げを実施しましたが、ギリアド・サイエンシズは実施が遅れました。
そして、これに続く形で、エクスプレス・スクリプツの保険対象医薬品の指定に関するリリースが行われ、この発表が嫌気されて、ギリアド・サイエンシズの株価暴落が起こりました。